『作家性に関わる様々な事を、あなたの販売作品に取り入れないでください』というお願いです。

（無関係だと思われる方はそっと閉じていただけると幸いです）

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンドメイドやアート作品を他人に模倣されているかどうかというのは、作家本人以外には判断し辛い事で

部分や全体が偶然似る可能性や好きな作家さんの作品に寄ってしまったり、取り入れ方によってはオマージュが成立する場合もあり、公的に証明しにくい問題なのでこれまで長い期間見守っていました。

しかし、アイデアや表現の枠を超え、あまりにも頻度や期間・取り入れられた事柄や種類が多く、度合いがエスカレートしているのを感じ、日付と作品画像を並べたら第三者に証明できる一致度の物も多々あり

これからも新作を作る度に気にしなければいけないのか...過去の作品を公開したらそれも見本や参考として消費されるのか...と憂鬱になったり

多用された事で捨てざるをえなかった表現がある事や、過去作品を再度作れなくなるかもしれない危惧がある事、動向を見ないようにできない環境にあり

まだまだ作家として駆け出し成長したい時期なのに純粋に目の前の作品に向き合えない事が辛いです。

こんな風に自己を晒す事は、作品やオーナー様への悪影響になり本当はしたくないことなのですが...黙っている状態が苦しくなってしまいましたので一度鬱憤を記すことにしました。ここを読んでいただけないかもしれませんが...

【作品について】

作家として物作りをする方にはご理解いただける当たり前なことばかりだと思いますが

デザイン・ディティール・コンセプト・構造・耐久性・素材・しっぽの模様ひとつひとつや、モチーフ選びや装飾、どういったシリーズを作るのかや、それぞれのネーミング、撮影時のポージングや構図など

ひとつひとつの工程や出来上がった作品は、模索を繰り返しアイデアを積み重ねた思い入れのある成果です。自分だけの物を作りたいと努力した結果です。

私の経験や想い出から至った発想やコンセプトがなければ生まれていないはずの特徴的な表現を、見た目や言葉だけ模しているのを何度も目にしました。

未知数が多く自由度の高いアートドール制作において、自分なりの工程を経て表現や世界観を追求することは作家の全てではないでしょうか。

オマージュや偶然以外で他作家の表現を取り入れ続けることは自身の作家性を放棄する行為です。というか違法行為です...

翼の生えたドラゴンも今までのどのデザインも、これからも大切に作っていきたい作品ばかりです。

日を追うように見本や参考にしないでください。なんでもかんでも取り入れないでください。もしかしたら、そんなつもりも悪意もないとお考えなのかもしれません。だとしたら自覚をお願いします。ご理解ください。